たべられちゃった牛タンくん

Obrb8 長いやつとか

FREESTYLE2020 IN OSAKA 覚書

f:id:Obrb8:20210228201111j:plain

東京と違った部分中心覚書

 

 

▪︎会場自体がそこまで広くないので東京とはかなり雰囲気が違って感じる

運搬用の梱包をそのまま台座や壁として使用してるのが大阪の地下会場にマッチしてて、大野さんが作業してた倉庫をそのまま持ってきたみたいな印象

 

運搬用の梱包なので中に入ってた作品の分類ラベルがそのまま貼ってあったりする

大体が「無題」表記

FS、FS2はちらほら題名のある作品もあるけどFS2020はほぼほぼ無題

そんな中で大宮SKのフィギュアだけ「大宮コンサート会場」とか表記があってなんか笑った 良いなあ

 

 

▪︎大阪で増えた(?)小さな絵

これ東京にあったっけ?と思うものがちらほら 自分の記憶力がこの世で一番信頼できないのでわからん

帰宅して作品集確認したけど載ってないものが多かった気がする

もしかすると大阪のために描きおろしたか、東京では選ばなかったものかな

大きな作品の裏側や空間のデッドスペースのような箇所に隠すように展示されていて宝探しみたいだった

 

 

▪︎大野庵

4人にご飯食べてもらったちゃぶ台の汚しがきれいになってる?気がした

ちょっと寂しいけど鏡面のような天板にカイト原画が写り込んでいて美しい

カイト掛軸はグッズのチャームくくりつけ+5色でマステというプチリメイクされていて、あ゙〜〜大野さんの作品だ、こういう作品を作る人なんだよ、嵐の大野智として生きてきた人の作品なんだよ...とつくづく思う

自画像といいパラコードといい、5色を選ぶときに意識的なのか無意識なのか嵐のメンカラ使いがちな大野さんよ

 

侍の子供の絵は東京と裏表が逆

どうして大阪ではこう展示したのか大野さんの解説が聞いてみたい

 

 

▪︎パグの絵

東京の新作+FREESTYLE2の2匹

すごく嬉しかった 感無量

本当に本当にありがとう


東京で新作を見て、いつか3匹並んでるところが見れたらいいなと感想でも書いたけどまさか本当に叶えてもらえるとは

 

玩具のように弄り回されたその作品を、それごと受け止め、愛し、再び人の目の前に晒け出すこと

どれほどの覚悟があったかと思う

大野智という人間の誠実さと強さに触れるたびあまりの広大さに途方もない気持ちになり、そうして何度も救われてきてしまった

姿が見えなくなったって、こうやって大野さんが残してくれたものや言葉や姿に繰り返し触れ、ふとした瞬間に支えられることがこれから先何度だってあるのだろう

 

3匹並んだことで一つの作品になったような気がした

これからも大野さんと生活を共にするパグちゃんのシリーズがもしかしたらひっそりと増えていくのかなと思うと暖かい気持ちになる

 

 

▪︎ブラックライト×白いシューズ

地は別色のスニーカーを白い塗料で塗ってる

大野さんが普段踊るとき履いてたスニーカーとかかな〜そこまで足のサイズ大きくなくてかわいいな〜と思いつつ、次の順路の白塗りダンス映像部屋へ

 

......え、映像で履いてるやつかーーー!!!

と気づいたときには逆走不可コーナーのため戻れない

これ東京でも映像見てたのにピンと来なかったのは私が鈍いだけなのですが、大阪初見だったら「ア゙゙‼︎‼︎」としか言えないじゃん

映像前に何の説明もなく置いてるそういうとこ〜〜ハ〜〜おおのさとし〜〜〜〜

 

 

▪︎最後の展示

アラフェス2020 新国立でのリハ風景などを切り取った写真群が数枚出口に向かって飾られている

一番最後はステージから去る大野さんの後ろ姿の写真

コンサートはもう見てるのに、目に焼き付けなければと本能で思った

 

正直ここだけは大野さんの作品展というより撮影者の感情が介在してるようで、勝手に重ねてしまって堪らなくなった

 

細いシルエット 力の抜けた肩 柔らかそうな髪 ライトを集める背中

多分この先何度も何度も思い出す

 

 

FREESTYLE2020 大野智作品展 備忘録

f:id:Obrb8:20201003193820j:plain

行けたので記します

※酒を飲みながら書いている
※個人用備忘録、FS2020新作中心ネタバレあり
※作品集・それに伴うインタビュー未読で挑んでます やばい勘違いや妄想してても見逃してください
※妄想はしている 全部妄想


▪︎最初の「ご覧あれ〜」エリアでもう感情が爆発した
初回フリスタ2008には行けてないので画集やメディアで何度も見た作品がドーン!とお出迎えしてくれたことに感極まりそうになる涙腺ドライブスルー人間

▪︎グリーンヘッドくんエリアの壁面に飾られたFS2020の新作
幾重にも重ねられた色彩と線 境目なく重なり連なった男の顔
今回の新作の雰囲気大好きで気づけばグッズ決済画面がエグい額でお支払い完了してたんですけど、正直なことを言うと作風が一気に抽象的になったなという気持ちもよぎっていて
2008、2015と主軸だった緻密でユーモラスな作品、「描いてて一番楽しいのは人の顔」と言っていた大野さんのこと、前回の個展を取り巻いたオタクと外野によるクソみたいな諸々や休止発表前後の張り詰めたような大野さんの横顔、いろんなことをどうしても思い出してしまって

んで今日実物の作品を見た
なんというか 上記したような感情よりも、大野さんが作品を作り続け、それを通して奈良美智さんや草間弥生さん等様々な方に刺激を受け(大野さん割と出会った方の作風や技術をすぐ「自分もやってみたい!」てなるのとてもかわいいし尊敬する)そうして蓄積した技術や手法や表現を「こうしたらどうなるだろう、こう描けばどんな色に映るだろう」と試しているみたいな
ひたすらなにかを探求しているような印象を受けた
やっぱ生で見て初めて受け取るものって多いし「そこにある作品」のパワーってすごいものがある

この印象も結局私の感じ方の方向性が変わっただけだし、もしかしてもしかしたら本当にあの作品たちは濁流なのかもしれないしゲルニカなのかもしれない
だとしても実物を見る前のどうしても過ぎってしまうやるせないような感情は少し軽くなった
結局そういう色んなものを抱えたり飲み下したり手に余らせたりするのも”大野さんだけのもの”でしかなく、こちらができる確かな事実はそうして出された作品を受け取ることだけなのかもなあ

▪︎というわけで(?)
今回新作が追加されたパグシリーズ
まごうことなき最高の作品 大声で全世界に向かって大好きだと叫んでやりますわよ
好きなもの、好きな人、好きな風景 
大野さんの心を動かす何か 大野さんの瞳と手を通して表現される煌き それを見れることが私は一番嬉しい
いつか3匹が並んでいるところを見たいな

▪︎大野智の歴史エリア
数学2点テスト 言わずと知れたエピソードですが実物のインパクト半端ない
C組4番の大野智(美文字)くん 見てる分にははちゃめちゃ愛爆発なんですが
息子にこれを渡されて大笑いして額に入れて飾った大野さんのかあちゃん、やはり只者ではない...

ドラゴンボールの落書きや表彰状
ここを見た者は皆大野智が産声を上げた瞬間から成長を見守ってきた幻覚に陥ります 確実に私さとちゃん産んでた
ほんと〜〜に落書きが大好きな男の子だったんだな〜〜
たくさんの落書きや授業で作ったらしい作品がある反面、表彰状はなわとび大会あやとび一等賞というのがなんかグッときた
「好きなことが評価されてもっと好きになる」という経験って子供の発育にすごく必要で重要だと思うんだけど、大野さんは得られる情報だとたぶん絵で表彰されたりはあんまりなさそうなんですよね 言ってないだけかもだしもちろん表彰されることだけが評価ではないけど
誰かに褒められるとか見てもらうとかそういうのよりただだだ好きだから描いてきただけってのがやっぱり大野さんなんだろうなと思った

なわとびの作文 おおのさとし(まだ美文字じゃない)くん 私さとちゃん産んだ

▪︎作業スペース
ここを見たオタクの80%は青空ペダルが脳内再生されるという観測結果が出ています

そこにいるのにいないし、いないのにいる
世界堂の紙袋 とても現実でありどうしようもなく遠い
来年から自分の心の中ではこんな感じなのかもなとちょっと思った

▪︎細密画
吸い込まれそうに緻密に書き込まれた線と点から浮かび上がるモチーフや文字
こういう作品を観ると奈良さんの「(描くという)それをしなければ生きていけないないような」という大野さんの作品評を思い出す
大野智はアイドルであって画家ではない
でも彼の作品はそもそも誰に見せるつもりもなく彼が生きる上でバランスをとるための行為だったのを「ファンの子が見たいと言ってくれるなら」と始まったのがFREE STYLEであって、アイドルではない大野智という人間の作品ということを忘れたくないなと思う
大野さんという人間の大切なもの、心を占めるもの、抱えるもの、のし掛かるもの キャンバスが誰に気を遣うことなく率直に吐き出す場であってくれるといい

▪︎大野さんから誰かへの作品、メンバーから大野さんへの作品
メンバーへの絵もジャニーさんの絵も亀ちゃんの絵も、メンバーから大野さんへの絵も すっごく愛だ 「誰かを絵に描く」って技術に関わらず下手したら言葉より余程雄弁なのかもと感じた
思うのだけど、誰かを絵に描くことも誰かから贈られた絵を飾ることもその人のこと好きじゃないとできないよね

大野さんから絵を贈られた人たちがリビングに飾ったりトイレに飾ったり繰り返しそのことを語るのと同じように、大野さんも誰かから贈られた作品をこの先ずっと繰り返し眺めて辿って愛おしく思うのだろうな

▪︎映像作品
欲望に忠実に感想を申し上げると最高
普段服に隠れて見えない箇所の動き、普段聞こえない足音、普段見えないアングル コンテンポラリーや暗黒舞踏を踊る大野さん 見てみたいね
ファンサービス的な面もあるのかもしれないけど、自分のダンス・踊る姿を”作品”にできると至ったこと、すっごく強いしまた新しい展望を感じてしまう
大野さんがこれを指して「翔くん好きだと思う」と言っていることはちょっといま山の処理に割く脳の空きがないので諦めます

あと写真群
2008・2015・2020の大野さん どれも好きだし確かに歳を取っていることは分かるけどハッとするほど2020が美しかった


▪︎全体を通して
大野さんはさ〜
たぶん今の自分が持てる全てをもってファンへの感謝を伝えようとしてるんだろうな
あんなに個性豊かでモノによってはド直球メッセージの作品もあるのに、一切こちらに押し付けようという気持ちや逆にこちらに求めるものを感じないというか
身を削る献身のようなものを感じてしまった
大野さんの二十数年間の芸能生活も含めこちらに見せてくれた創作活動の集大成として、これ以上ない、ちょっと抱えきれないほどの最大級の誠意だと思った

だからこそ、来年から大野さんが一度なにもかもから放たれて、その上で見たり感じたり愛したものを自分の思うままに描いてくれたらそれ以上のことはないなと思う

描くことや作ることや愛すること
その全てが大野さんの元に戻っていくのだとそう信じていたい
それだけしか最後の「ありがとう」に返せるものが何もない


おわり